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長い言葉

長い言葉

カテゴリ : 
青年の蔵 (『英語青年』の過去記事)
執筆 : 
Tom Gally  投稿日 2009-4-18 9:40
『英語青年』Vol. LIV, No. 3(1925年11月1日)に、竹友藻風が次の「雑談」を寄稿した。
長 い 言 葉

 英語の中で一番長い名前は Smiles で s と s との間が一哩あると言はれたのは大分の昔のこと、こんな人を喰つた話でなく、本当に長い言葉を教へてやらうか、 incomprehensibility, がそれだと、上級生から学つて、なるほど長いなと感服したのは中学の初年級であつた頃と記憶する。この頃 Paul Franklin Baum の "The Principles of English Versification" を読んでゐると矢張り長い言葉の例が出てゐる。
Antitranssubstationalistic.
Pseudomonocotyledonous.
Perfectibiliarianism.
 これは皆 'incomprehensibility' より長い。年はとりたいもの、中学時代より三字か四字だけ知識が増えた。
私は6、7歳のとき、 antidisestablishmentarianism のスペルを得意そうに大人たちによく暗誦したと記憶する。その意味、すなわち「 (19 世紀の英国国教会に対する)非国教化反対, 国教制度廃止反対」(新英和大辞典)を理解できたのは十数年後である。

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