* ポイント * the same 〜 as との違いに注意
brother: 兄弟<兄弟のようなもの⇒相方⇒(女の子に対し)男の子
○ 類似表現:
(1) the same 〜 that ―: 同一のものをいう。
例: the same watch that I lost 私がなくした(まさにその)時計
(2) the same 〜 as ―: 異なるものの相似性をいう。
例: the same watch as I lost 私がなくした(のと同型の)時計
* ポイント * 三つの that の違い
confront: (vt.) …に立ちはだかる
○ that 節の並列: 最初の that は主格の関係代名詞、後の二つの that は同格名詞節の並列を導く接続詞
* ポイント * やたらに長い修飾部分をあいまいに読まぬこと
the Middle ages: 中世
cf. middle age (中年)
theory: 学説、理論
○ 地名・人名は現地語読みが原則: 明治時代の川柳に「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」というのがある。 中学校でホメロスとホーマーが同一人物とは知らず、バッテンをもらった。 高校時代の世界史の教科書には「セント・バーソロミューの虐殺」(新教徒を許すとの勅令を信じてのこのこ広場に集まった新教徒数千人を当時の為政者が虐殺した事件)の説明に、「時の国王、アンリ二世と母后カザリンは…」とあって、何か変だなと思った記憶がある。ことほど左様に、近年に至るまで英語読みと現地語読みがごっちゃに併用されていたのである。 それではいけないということで、おそらく昭和40年過ぎからだろう、「地名・人名は現地語読み」が原則となっている。シーザーでなくカエサル、ベニスでなくベネチア、トレミーでなくプトレマイオスとするのが普通だ。 では「ヴァン・ゴッホ」も出身地のオランダ読みにするのか? これは例外で、英語読みが一般的となっているものはそれでよい。「ファン・フォッフォ」では何のことか分からないだろう。トーマス・マンの名作『ベニスに死す』が『ベネチアに死す』では、語調が悪かろう。
* ポイント * this は何を指す
equal: 等しい、平等、対等、のうち平等
@ this は直前・直後のことを指す: ここでは直後の we all have twenty-four hours in the day を指す。 A that の訳: this と we all have twenty-four hours in the day を that(同格名詞節を導く接続詞)がイコールの役割で繋いでいる。「このこと、すなわち…」と訳すと落ち着きがよい。
○ that、this、it:
(1) that は直前のこと、this は直前・直後のこと、it は文中において問題になっていること。
(2) that、this は具体的、it は抽象的。
(3) it は that、this を受けることができる(代・代名詞的)
(4) it でも that でも受けられる場合があるが、(2) の気分の違いがある。
(5) it は、特定の語、句、節、文を受けるが、時に「このあたり」としか言えないことがある。これはめったに指摘されることがないが、きわめて重要。
*説明に相応しい課題が出てきたときに、詳しく説明する予定。
* ポイント * 慣用句だと済ませず、ときに分析してみる
take: 思う、みなす、考える
acquainted: …を熟知している(過去分詞形の形容詞)
case: 実例、事例
○ take it that … : 「…だと思う」の意味のイディオム。 it は take の目的語。that は it と you are fully 以下をイコールの関係で結ぶ同格名詞節(それ、すなわち…) that 節がくる場合は it(形式目的語)が必ず必要。
* ポイント * 目的語の同格名詞節が長いのに注意
strong: しっかりした
want: 欠乏
employment: 利用、活用
early: (adj.) 早期からの (adv.) 早めに
perception: 認識
save: (金銭・苦労を)省く
@ half the disobedience =half of the disobedience A early perception: 文に読み替えるとよくわかる。
They are perceptive of the difference early.
=They perceive early about the difference.
(彼らは早くから違いを分かっている)
* ポイント * which の先行詞を探す
minute: (u) 時間 (c) 分、のうち後者
alien: 無縁の
the Greeks: この場合、古代ギリシア人
care about: 気に掛ける
for the good reason that: …のゆえに =because
○ 同義語反復: slow and easy を「ゆっくり気軽に」などと擬人化して訳すのはここでは不自然。 英語は似た意味を and で結びリズムを出すのが癖というか特徴。二つの意味の差に呻吟するのは無意味なことが多い。ここも slow と easy が同じ意味で使われている。一語に訳してもよいが、どうしても二語にしたいなら「ゆっくり、ゆったり」と日本語でも似た意味と音を重ねるのがよいだろう。
* ポイント * 他動詞+oneself=自動詞化
rate: (1) 割合 (2) 進度、速度
in their turn: (番が代わって)そちらの方が
* ポイント * 二つの that の違いを見極める
little: ここでは名詞で「ごく少数のもの」
○ little は準否定語: 直訳では「ごく少数のものが彼を驚かせることができる」だが、これだと肯定的に響くので準否定語らしく「ほとんどのことは彼を驚かせない」→「たいていのことには驚かない」と訳すとよい。
* ポイント * 語順転倒
such: この such は形容詞。
例: Such are the results. 結果はこんな具合だ
cannot 〜 too ―: いくら…してもし過ぎることはない
○ such の品詞:
* ポイント * that の意味に注意
incident: (何か重要な出来事に附随する、または大事件と比較して)小事件
that: =so that、in order that の略形
○ that が内包するもの:
We eat that we may live.
* ポイント * in の意味
defined: 意味を明確にされた → 明確な
cultivate: 磨く、高める
to the advantage of: …に有利に
○ in: 方向、目標「…を目指して、のために」 例: He acted in his own interest. 自分の利益のために行動する
@ society: 不可算名詞の society は「人間社会」。the society は the で制限された特定の社会を意味する。 A individual: 全体(例えば国家)の構成要員としての個々の人、の意。全体と対立する意味合いはないことに注意。 B so that: 結果ととるか目的ととるかは文脈依拠。
* ポイント * 多義の言葉に注意
arrange: (1) 必要な順序に並べる (2) 計画立てる
○ arrange matters : 事態を調整する;事を取り決める、取り計らう、など意味はほぼ同じでも、訳語の選択によってニュアンスが異なってくる。ここは「(世間の人々がこぞって)前もって段取りを整える」の感じ。
例: I so arranged matters as to suit all of you.
君たち皆の都合のいいように計らった
愛ではなく財産や社会的地位のために結婚するのは不自然であるのを皆本能的に知っていますが、多少なりともお金か社会的地位、またはその両方のために結婚しなければならないように、世の中がしてしてしまっているのです。
○ money or social position or both: 1 or 2 or 3 ととるより、(1 or 2) or 3 ととった方が説得力がある。
* ポイント * No は not any と分解する
literate: 博学の>読み書きできる
sufficiently 〜 to ―: =enough to
a curiosity: 好奇心の対象
have the fact noted: have+目的語+過去分詞(される、してもらう)
every time: …するたびごとに
and so: 従って
authoress: 女流作家
out of use: 使われない
were to: 予定。…することになる
alone: この場合、they に掛かる
attempt to: ≒try to
call attention to: …に注意を向ける
it: 文中で問題になっていること。ここでは「女を強調すること」
would: 仮定法。「そんなことをするとすれば…」
@ fifty years ago: 強調の程度を訳者がどう感じるかで、「50年前には」とも「50年前でも」とも訳せる。 A men had thought: 挿入的。ここを一文にすると Men had thought that they alone could do much.
学問のある女性が好奇心の対象であって、その文学活動が話題に上るたび女性である事実が注目を浴びた時代からほぼ一世紀が経っており、「女流」という言葉は使われなくなってきている。自分たちにしかできないと男たちが考えていた多くのことをやがて女性ができるようになって、女を強調するのは言葉に負担をかけるだけだとは、50年前でも誰も予見できなかっただろう。
○ do so much that …: この that は目的格の関係代名詞、much が so に対しては副詞、that に対しては名詞の働きをしている。たまに見る用法で、私は「両性具有」と名付けている。また so は後の that to attempt … と相関詞の関係になっている。 二文に分解してみる。
Women were soon to do much. much は同じものを指す。「男が自分たちだけがやれると考えていたことのうちの多くのこと」は間違い。それなら do so much of the things that … とでもなるはず。
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