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『英文解釈教室』ノート
15


Chapter 7 It … that … B 強調構文

 

 

7.3.1

 

 

* ポイント *

二つの from の違い

 

語釈:

but: =except
their own: =their own point of view

 

検討:

強調されるのは that の前。ここでは want of imagination

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

7.3.2

 

 

* ポイント *

just は強調の副詞(「まさに」)で the literature を制限する

 

語釈:

or: すなわち

 

検討:

① “ … ”:

クオテーション・マークは「いわゆる」の意味。

② or:

or が「すなわち」なのか「あるいは」なのかは、言換えととれるか、並列ととれるかの判断による。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

7.3.3

 

 

* ポイント *

worth は前置詞とも形容詞ともとれるが深追いしないこと

 

語釈:

worth while to 〜 : … する価値がある

 

検討:

① worth while to do:

=worth while 〜ing

②  :

強調構文の変形。what を something に置き換えて文にしてみると、よく分かる →

It is something that makes people happy.

この something が疑問詞 what に代わったもの。

 

訳例: 略

 

さらに一歩:

○ カンマは言換えか、並列か:

what it is that makes people happy, what they can do to make themselves happy.

後の what 以下が、前の what 以下の詳細になっていれば言換えだが、ここはそうはとれない。「人々を幸せにするもの」と「人々を幸せにするためできること」は並列と考えたほうがよいだろう。

 

7.3.4

 

 

* ポイント *

M 部分の強調

 

語釈:

fulfil: 実現する
dear: 大事な
riddle: 謎

 

検討:

① in giving … :

「与えることにおいてこそ」の訳で間違いはないが、何かあいまい。

ここを書き換えると

He solves the riddle of life in giving all.

in 〜ing は本文との同時性を表す。直訳では「… する上で」だが、分かりにくい時は因果に訳すとよい「… することで ― になる」。

ここも「与えることでこそ、解くことになる」。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

7.3.5

 

 

* ポイント *

M が長い

 

語釈:

not until: 「… まで 〜 ない」 → 「… して初めて 〜 する」
crept > creep: 這う
far: 彼方へ
across: 横切って
darkening: 薄暗くなる
still: 静止した
reluctantly: しぶしぶ
homeward: 家路への
journey: 行程

 

検討:

① far across:

影は池の向こうまで行ったのか?

i) “Two whiskeys” Tom said, and slid a coin across the counter.
「ウイスキーを二つ」とトムは言い、カウンターにコインを滑らせた。

ii) She rowed across the lake.
彼女はボートをこいで湖を渡った。

場合による。i) の文は比喩的で、本文もそうとって良いだろう「ずっと向こうまで」

 

② waters:

多量を示す強意複数。

 

訳例: 略

 

さらに一歩:

○ rose reluctantly to put … :

目的を表す to 不定詞「仕舞うために立ち上がった」だが、前後からその行為が完結したと読めれば「立ち上がって仕舞った」と読んで構わない。

例: He rose to great her.
「立ち上がって挨拶した」「挨拶しに立ち上がった」

 

7.3.6

 

 

* ポイント *

not 〜 but が塊で主部を形成

 

語釈: なし

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

7.3.7

 

 

* ポイント *

not と but が離れている

 

語釈:

prayer: 祈り
go: (事が)進行する

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

7.3.8

 

 

* ポイント *

二つの it 〜 who が同じ働き

 

語釈:

the struggle for life: 生存競争。ふつうは the struggle for existence
survive: (vi.) 生き残る (vt.) … より長生きする、のうち前者。
the bravest: 「最も勇敢なる者」 the+形容詞で人を表す。
perish: 死ぬ

 

検討:

○ survive:

他動詞の場合、意味に注意「… より長生きする」

例: He survived his wife by six years.

× 彼は妻を六年間長生きさせた。
○ 彼は妻より六年長生きした。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

7.3.9

 

 

* ポイント *

二つの it は何を指すか

 

語釈:

genius: 非凡の才
quick: 敏感な
sympathy: 共鳴
loving: 情愛のこもった
tact: 機転の才
beautiful: 申し分のない
right: 適切な
impart: 分け与える

 

検討:

○ made it so pleasant:

it は何か。一文を作ってみる。

The right moment (to impart knowledge) made it so pleasant and acceptable to me.

 

訳例: 略

 

さらに一歩:

○「参考」の例文について:

cf. It is because he has behaved so badly that he must be punished.

これは二つにとれる。

「彼を罰しなければならないのは、行儀がひどく悪かったからだ」it 〜 that
「彼は行儀がひどく悪いからこそ、罰せられねばならない」強調構文

 

7.3 例題(1)

 

 

* ポイント *

三つの it の指すものに注意

 

語釈:

rock-bound: 岩だらけの
safely: 危険がない状態で、適正に
laden: 積む
fully: =certainly 「充分に」
man: 乗り組ませる
run the risk of: … の危険を冒す

 

検討:

① most:

副詞の most は文脈依拠で「最も」とも「とても」ともとれる。ここは「最も」。

② safely:

safely は「安全に」との訳語で大体間に合うが、「危険にさらされない; 危険を導かない」の本義から、ここでは語釈のような訳語になる。

また文修飾となる場合もある。

例: I can safely say so.
 そう言って差し支えない

③ fully:

この fully は「たっぷり」でなく「人員が満たされている」の意。

④ It is the dangerous rock-bound shore.:

It は何を指すか。次のどちらも可。

i) 前の most perilous to the ship
ii) (but) It is the dangerous rock-bound shore that is most perilous to the ship.

の that 以下が省略された、強調構文の it。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

7.3 例題(2)

 

 

* ポイント *

only は強調の副詞

 

語釈:

once: いったん
be convinced of: … を納得して
brutal: (1) 野蛮な (2) 厳しい、のうち (2)
hard: 確かな
fact: 事実
hit: 打撃を与える
in the face: まともに
doggedness: 頑固さ
hold on: 保持する on は副詞(「どんどん」「ずっと」といった感じ)
battle: 戦闘
tactics: 戦術
cf. strategy: 戦略(旧日本軍は「戦術あって戦略なし」などと言われた)

 

検討:

○ evidence of hard facts:

of は関連とも、同格ともとれる。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

7.3 例題(3)

 

 

* ポイント *

挿入や関係詞が多いことに注意

 

語釈:

should: 必然を示す「… であって当然」
know: 状態動詞「知っている」
trade: 手を使う仕事
profession: 知的職業
believe in: (1) 良いものと信じる (2) 存在を信じる、のうち(1)
intelligent: (1) 理解力のある (2) 聡明な、のうち(2)
historically: 歴史的に
the present book: この本

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

 

〈著者紹介〉

柴田 耕太郎(しばた こうたろう)

 早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒。
 岩波書店勤務、フランス留学を経、大手劇団文芸部所属など演劇活動。
 翻訳業界で約40年。(株)DHC 取締役、(株)アイディ代表取締役を経、現在翻訳教育家。
 獨協大学外国語学部・東京女子大学非常勤講師。
 『英文翻訳テクニック』(ちくま新書)など著訳書十数冊。
 演劇・映像・出版・産業各分野で実績のある翻訳実践者。
 翻訳ベンチャー(株)アイディを自社ビルを有する中堅企業に育てた翻訳経営者。
 出版翻訳者を40人以上デビューさせた翻訳教育者。
 アイディ『英文教室』主宰。

 


 

 

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