* ポイント * 場面が狭まる
○ downstairs to the dining-room: 副詞+前置詞句の訳。 「副詞で大状況、前置詞句で小状況」または 「副詞で大まかな位置、前置詞句で具体的な場所」と覚える。 つまり、場面が狭まるのである。 本文であれば「ヘレンは下 → 具体的には食堂」に行ったのだ。
例1: … and the primroses were growing underneath in little clumps …
「サクラソウは小さなかたまりとなって、下に茂っていた」
underneath は副詞「下で」
例2: The doctor walked over to the door and opened it and looked out into the corridor.
「医者は戸口のほうへゆき、ドアを開き、廊下を見回した」
over は副詞「向こうへ」 out は副詞「外を」 into は場所を示す前置詞
例3: You and Bert carry it out into the yard.
「お前とバートはそれを庭に運びな」
out は副詞「外に」 into は場所を示す前置詞
* ポイント * 副詞の順序
pretty well: (1) かなり良く (2) pretty much(ほとんど)=almost、のうち (2)
* ポイント * care は自動詞
care: (自動詞+前置詞=他動詞化)care for=care about。気づかう、心配する
(他動詞)(1) (否定文で)気にする、心配する (2)(疑・否・条) … したいと思う
ここは care(自動詞)+little(副詞)+for 「ほとんど気に掛けない」。
grop: 手探りで探す
after: … を求めて
* ポイント * 掛かり方に注意
mean: ケチな
parsimonious: しみったれた
○ nothing that was mean or parsimonious: → Anything was not mean or parsimonious. と読み替える。両者否定。
彼の性格は、けちでも物惜しみでもなかった。
* ポイント * カンマに注意
annual: 例年の
migration: 移動
cf. emigration (出国する移民) immigration (入国する移民)
① unknown: 「知られていない」では「事実としてあったのだが、知る人は少ない」の意味に取られてしまう。この unknown は「… を経験していない」の意。 ② , to realize: reflect の目的語となる節が長いので、読点の代わりをするカンマ。「… を認識するには」
○ seaside: 「保養・避暑に適した海岸(の土地)」 (米) beach
例: a seaside hotel (海浜ホテル)
cf. coast 沿岸、海岸(地図・気候・防備などの面からみたもの)
shore 海岸、湖岸、河岸(一般的に用いられる)
beach 浜辺
* ポイント * in general は語修飾
man in general: 一般の人、人々一般
○ Man in general: 名詞の後に来る in general は前の名詞を修飾する。
「一般に」は generally。文中であれば in general も可。
例: Prices generally run high here.
ここは一般に物価が高い
People in that country are in general hospitable toward foreign tourists.
その国の人々は一般に外国人旅行者に対して親切だ。
普通の人は、自分の持っているものの有難さを、それが奪われるまで分からない。
* ポイント * 補語の省略
○ as we are as long as they are alive: 前の as は接続詞「… と同じく」 we are の後に breathing が省略。 中の as は指示副詞「その分(後の as)だけ」 後の as は接続詞「… と同じく」
* ポイント * and が結ぶもの
evacuate: 避難させる
live a 〜 life: 人が … な生活をする
much the same: ほとんど同じ
out: 副詞「すっかり」
fruitlessly: 無益に
by: … に沿って
mitten: (親指だけ離れた二股)手袋
○ once: 文頭、動詞の前で「かつて」 文末、動詞の後で「一度」
① , to spend half … : カンマの前でいったん意識が切れる。前から訳すとよい「そして30分を費やし …」 ② which she had let fall: She had let mittens fall. と読み替えられる。使役動詞 let は放任を含意「彼女は手袋自身が勝手に落ちるままにさせた」。
* ポイント * only の訳
disgrace: 不名誉
honest failure: 正直に働いて得た失敗
① only: 強調の意味が伝われば訳は自由。「まさに機会」「機会というだけ」「機会でこそある」など。 ② intelligently: to 不定詞を修飾する副詞は、その直前に置かれる。 「賢明にふたたび始めるための …」
* ポイント * with me の掛かり方
○ to make a quick survey of the problem: 漢語的(硬い感じ)になっている(その問題の迅速な調査をするために)。 柔らかく書けば、to survey the problem quickly(その件を素早く調べるのに)
* ポイント * 前置詞句に掛かる副詞
bad writing: (1) 悪文 (2) 悪筆
① bad writing:
悪文: poor writing、bad writing 文脈から「悪筆」をとりたい。 ② simply: from 以下の前置詞句に掛かる「ただ … だけから」。
悪筆は、早く書きすぎることから生じることが多い。
* ポイント * 名詞の副詞化
medium: 手段
mint: 鋳造する
○ centuries before: 名詞が副詞化し、以下の前置詞句に掛かる「何世紀も前に」。
* ポイント * 二つの M の掛かり方
○ like: ここは前置詞「… に似た」。 他に
* ポイント * that の意味
○ right at the beginning: この right は強調の副詞「全く」で、前置詞・副詞の前にくるもの。
cf. rightly 正しく
* ポイント * 前置詞・副詞の前の well
practise law: 弁護士を職業にする
* ポイント * 副詞句がふたつ
tramp: 浮浪者
genuinely: 本当に
* ポイント * 時間差の only
○ only: only は「… して初めて」の訳があてはまることが多いが、絶対ではない。あくまでも他との比較で時間差が含意される場合に限る。次のようなものは、不可。
Perhaps it is only in childhood that books have any deep influence on our lives.
×「おそらく子供の頃はじめて、書物が私たちの生き方に何らかの深い影響を及ぼすのであろう。」
このあと「大人になってから書物を読んでも、子供の頃受けた印象の再確認であることが多い」との文脈になっており、「はじめて」との対照・発展が見えない。 ここは「子供の頃にこそ」と強調に訳すべきところ。
* ポイント * すぐ後の節に掛かる副詞
○ long before: この long は副詞で「ずっと」の意味。 「長い間」は for a long time。
* ポイント * as much に注目
○ as much: as は指示副詞「その分(だけ)」。 much は不定の量を示す副詞。 as much because が前の partly because に対応する。 「それと同じ分だけ … 以下の理由による」→「(だが)同じく部分的には … によるものである」
* ポイント * much as で節が並列
much: ほとんど
○ you may want to travel: この may は現在または未来の推量なので、「旅行したいと思っているかもしれない」「旅行したくなるかもしれない」どちらともとれる。
* ポイント * 文修飾か語修飾か
○ obviously forgotten: obviously は筆者の判断であり、It was obvious that he had forgotten his promise.と言い換えられるので文修飾。 「明らかに忘れていた」との訳は (1) 「完全に忘れた」語修飾 (2) 「忘れたのが明白」文修飾、のふたつに取れそうだが、この場合は大した違いがないのでこれでよいだろう。
* ポイント * taste は多義
rightly: 当然のことに(文修飾)
○ taste: (1) 味覚 (2) 風味 (3) 経験 (4) 嗜好 (5) 審美眼 (6) 思慮、など多義。 good taste は「センス」「趣味のよさ」。
例: She has good taste in music.
(彼女は音楽のセンスがよい)
cf. good sense 良識
* ポイント * not because 〜 but because
willingly: (相手の意を汲んで)快く
popular fiction: 大衆小説
○ relatively few: few が、relatively に対しては形容詞、read に対しては名詞の働きをしている。
* ポイント * 前の副詞句がやたらと長い強調構文
place: 事務所
unburden: 悩みを除く
single out: 選出する
as often as not: しばしば
problem: 解決せねばならぬ問題
○ all the people: このあたり丁寧に分かりやすく分解すると、
… , of all the people working in the place
on whom he or she could have unburdened themselves.
Robert was single out. →「困っている人たちが自分の悩みをこの人になら打ち明けてもよいと考えられる当事業所の全該当者のうち、決まってロバートが相談する相手として選ばれた」ということ。
○ of all the people: 文が複雑で、原文を忠実に写そうとするとごたごたした訳文になってしまいそう。それで「…、その店で働いている人たち全部の中から悩みを打ち明ける相手としてその人が選び出すのは、…」としても仕方ないだろうが、正確には検討で示したように「相談するに足る人たち全部合わせたうちで、かならず選ばれるのは …」ということ。 「相談し甲斐がありそうな店の同僚のうち、決まって選ばれるのは …」とするのもよいだろう。
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