引き続き、英語の新しい語尾を二つ紹介する。(前に
-rati、
-ista、そして
-holic と -licious を紹介した。)
まず、-dar。
これは radar (レーダー)に由来する語尾。よく使われる gaydar 「ゲイを見分ける能力」(ルミナス英和辞典)は、「ゲイダー」として日本語にも入ってきたようだ。英語ではその他に lezdar (レズビアンを見分ける能力) 、 Jewdar (ユダヤ人を…)、 geekdar (オタクを…)なども造語されている。
次は、名詞の retard に由来する -tard。
形容詞の retarded は、20世紀の初めごろから「発達障害のある」の意味で一般に使われていたが、その後、差別表現と見なされるようになり、新聞などでは使用禁止となった。現在はその代わりに developmentally delayed や mentally disabled などと言う。しかし、今でも、特に子どもや若者の会話では retarded が「ばかな」、 retard が「まぬけ」の意味で頻繁に使われている。
retard から -tard を切り離して造られた以下の俗語はウェブ上に見られる。いずれも下品で強い軽蔑を表しているので、ここでは定義を与えないでリストアップすることに止める。
asstard
bumtard
cocktard
diptard
fagtard
fucktard
jerktard
shittard
wadtard
Savage Love というコラムを執筆する
Dan Savage 氏は、世間が自粛してもしばらくは retard や retarded をよく使っていたが、
読者から批判を受けて現在はその代わりに leotard や leotarded を使うことになった。