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『英文解釈教室・改訂版』ノート
10


Chapter 5 倒置形 @ 否定の副詞+(v)+S+V

 

 

5.1.1

 

 

* ポイント *

not と nor が呼応

 

語釈:

idea: 心に生まれる(大事な)考え、のこと。idea(抽象的) > an idea(具体的)。
例: in idea(観念的には)。
本文は可算名詞化されているので「観念」より「思考」のほうがよいだろう。

 

検討:

○ nor:

前の否定の副詞 not を受け、「また … ない」。品詞は接続詞とも副詞ともとれる。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

5.1.2

 

 

* ポイント *

as 以下は逆接

 

語釈:

rarely: 準否定語「めったに … ない」
soul: 知性に対する「情」←→ body、flesh
例: His soul is above material pleasure. 彼の心は物質的快楽を超越している。
「全霊をこめて」はおおげさ、「心から」ぐらいのほうがよい。

 

検討:

○ as:

本文の否定に対し as 以下が肯定形だと「… のようには … ない」の意味。

 

訳例:

女性と違って、男性が心底相手を愛すことはあまりない。

 

さらに一歩: なし

 

5.1.3

 

 

* ポイント *

not once は否定の副詞辞

 

語釈:

not once: ただの一度も … ない
recall: 動的動詞「意識して思い出す」。状態動詞としての意味は「思い出させる」。
from: … の時からずっと
recollection: (u)(c) 記憶

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

5.1.4

 

 

* ポイント *

such 〜 as は連関詞

 

語釈:

make a stride: 進歩する
did > do: make の代動詞

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

5.1.5

 

 

* ポイント *

文頭に長い否定の副詞節

 

語釈:

go on strike: (1) ストライキする (2) ストライキ中である、のうち (1)。

 

検討:

○ 否定の副詞辞:

否定の副詞、副詞句、副詞節が文頭にくると、語順が必ず転倒する。 準否定語 only も、同様にする。

例: Only in Hokkaido have I seen such scenery as that. 北海道でしかそのような風景を見たことがない。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

5.1.6

 

 

* ポイント *

in neither class は否定の副詞句

 

語釈:

neither: 形容詞「どちらの … も … でない」
rationalism: 合理主義
encourage: 助長する; 奨励する

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

5.1.7

 

 

* ポイント *

a century and a half を一つに読む

 

語釈: なし

 

検討:

○ only:

副詞句の after 以下全体を修飾。時間差が含意される場合「… して初めて」の訳を得る。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

5.1.8

 

 

* ポイント *

文頭の長い副詞節に注意

 

語釈:

ingenuity: 工夫力
energy: 精力
regardless of: … と関係なく、… に無頓着に

 

検討:

○ regardless of:

… にかまわず、… にお構いなしに、… と無関係に、… とかかわりなく、などの訳語が得られるが、慎重に選ばないと意味が不鮮明になるので注意。

 

訳例:

報酬の如何を問わず、他人を幸福にするため工夫し精力を傾けてはじめて、自らも幸せになることができる。

 

さらに一歩: なし

 

5.1 例題(1)

 

 

* ポイント *

but は対立でなく、譲歩・付加の気持

 

語釈:

maintain: 主張する
strenuous: 精力的な
impartial: 偏らない
destructiveness: 破壊力
insist: 主張する
incessant: 絶え間のない
self-sacrifice: 自己犠牲
heroism: 英雄的行為

 

検討:

○ maintain と insist:

ラテン語からフランス語経由の単語。main 手、tenir 持つ; in- 中に、sist 立つ。意味は同じだが、insist のほうが強い感じ。

 

訳例: 略

 

さらに一歩:

@ I have always insisted that … :

insist on it that の on it が略されていると考えれば insist は自動詞、insist on で他動詞化。it=that 以下。

A 原典:

H. G. Wells の原典では、the man's immense but dispersed powers of self-sacrifice となっている。

 

5.1 例題(2)

 

 

* ポイント *

後のものを指す it

 

語釈:

is equaled by > be equaled by: 匹敵する
home: 家(中味に重点)。自宅(生活の場としての家)
win: 獲得する
print: 複製画; 版画
paintings: (c) (複数で)絵画 (u) 絵を描くこと

 

検討:

○ it:

文中で問題になっている事を指す。普通は前にあるが、ここではあとの win prints 以下を示す。

 

訳例:

花好きといわれる日本人だが、詩と絵にもこだわりを持つ。日本人の家庭をみて初めて、彼らにとって美術品がいかに大切かが分かるといわれる。彼らの簡素な家はきちんと整えられており、余裕のある人は有名な絵画の複製を得ようとする。

 

さらに一歩: なし

 

 

Chapter 5 倒置形 A M+V+S, etc. . . .

 

 

5.2.1

 

 

* ポイント *

let は放任

 

語釈:

peculiar to: … に独特の
custom: (c)(u) 習慣、慣行、しきたり

 

検討:

○ let:

let は放任(勝手に … させる)
make は強制
get 〜 to ― は説得
have は利益、または被害

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

5.2.2

 

 

* ポイント *

カンマの意味

 

語釈:

mental attitude: 精神的姿勢、態度

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

5.2.3

 

 

* ポイント *

文頭の前置詞句は M か C か

 

語釈:

among: =one of
Iliad: 地名・人名は現地語読みが原則「イリアス」または「イーリアス」

 

検討:

@ Among the greatest works in European literature:

これを M と読むか C と読むかは、見方による。
文法は理屈付け、過度にこだわらぬほうがよい。

A 指すもの:

them =the greatest works in European literature
the oldest =the Iliad

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

5.2.4

 

 

* ポイント *

文頭に長い副詞句

 

語釈:

highway: 幹線道路
issue: 出る
post: 標識

 

検討:

@ bank:

土手、堤防、河岸、と多義。また banks では川の両岸、河原、川沿いの地の意味もある。
どれが適当かは文脈と事実から選ぶ。

A between the banks:

from は前置詞、副詞を目的語にとることができる。

B 訳語:

この英文だけでは位置関係がつかみにくいが、先ずは読んでイメージの浮かぶ訳文にするのがよい。

 

訳例:

川沿いのところから幹線道路が出て4分の1マイル行った所に石の道標があって、三つの道が交わり一つになる地点を示していた。

 

さらに一歩: なし

 

5.2.5

 

 

* ポイント *

副詞+自動詞+主語の倒置

 

語釈: なし

 

検討:

○ in came > in come > come in:

「中に入ってくる」in は副詞だが、come in the house の省略形とも考えられる。その場合は自動詞+前置詞+名詞。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

5.2.6

 

 

* ポイント *

主語が長く、頭でっかちを避ける倒置

 

語釈:

country: (1) (c) 国 (2) (u) 田舎  (3) (u) ある特徴をもった地域
例: wooded country 森林地帯(通例無冠詞)

 

検討:

○ 副詞的目的格:

前置詞なしで副詞的働きをする。時間、空間、程度・仕方に多い

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

5.2.7

 

 

* ポイント *

must の意味

 

語釈: なし

 

検討:

○ must:

(1) ねばならない: 意志動詞  例: I must go.

(2) に違いない: 無意志動詞  例: He must be a doctor.

が原則。
無意志動詞でも、根拠を示す文と共になら、(1) の意味ととることも可。ここもそう。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

5.2.8

 

 

* ポイント *

be+p.p. は、V とも VC とも考えられる

 

語釈:

from: 見地を示す。手段であれば by。
various: 根は同じで、現れ方が様々な。
press: (u) 新聞・雑誌 (c) 出版社、ここは後者。
different: 元から異なる
more or less: (1) 多少 (2) だいたい、のうち (2)
the general requirements: 一般的必要物。可算名詞化し具体的なものを示している
the reading public: 読者大衆
cf. the general public 一般公衆

 

検討:

○ the reading public:

各国のでなく、国々全体の、の意味

 

訳例:

異なる諸国の様々な出版社の制作物を見てみると、大体正確に、読者大衆の一般的需要が見て取れる。

 

さらに一歩: なし

 

5.2.9

 

 

* ポイント *

be coupled with は受身でなく形容詞化

 

語釈:

couple with: … と結びつく

 

検討:

○ the fact:

The fact is coupled with this.

(生涯貧困であったという)事実が、これ(人生を通じて健康に恵まれなかったこと)と結びついている。「このことに加えるに」という追加ではなく、連動。

 

訳例:

彼は生涯を通じて健康に恵まれず、これと結びつくのが一生経済的に困窮している事実であった。

 

さらに一歩: なし

 

5.2 例題(1)

 

 

* ポイント *

perhaps の確度

 

語釈:

even: than 以下も interesting だが、それより更に
business and industry: 商工業
are accounted for > be accounted for: … の証明となる
in part: =partly
survive: … より長生きする

 

検討:

@ survive:

「長生きする」と覚えていると誤訳につながるので注意。

例: The writer survived his fame.

×その作家は名声を長生きさせた⇒×その作家は死ぬまで名声を保った
その作家は自分の名声より長生きした⇒○その作家は長生きしてその名も忘れられた

A perhaps:

学校文法では確度の順を次のように習うが、これは一応の目安。

certainly > probably > maybe > perhaps > possibly

perhaps は

(1) 頻度50%以下(上記の例)
(2) 次に強い言葉が来る場合、その語調の緩和に働く(本文例が相当)。その場合「おそらく」という訳がしっくりくる
(3) リズムを整えるだけで、頻度については問わない

の三つがあるのに注意。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

5.2 例題(2)

 

 

* ポイント *

並列に注意

 

語釈:

motion: しぐさ
father: 始祖
first: はじめに
in time: 丁度良いときに
down to: … に至る
entrancing: 人をうっとりさせる
proceed: 生じる
descend: 伝わる(一般論から各論に及ぶ)

 

検討:

○ that:

関係代名詞の導く節の前で定冠詞の代用。指示性(「あの」)はないのがふつう。

例: that (=the) courage which you boast of 君のご自慢の勇気

 

訳例: 略

 

さらに一歩:

○ first: 「最初に」か「初めて」か。

動詞の前で「初めて」(=for the first time)、文末・文頭で「最初に」(first of all / in the first place)が普通。

 

 

〈著者紹介〉

柴田 耕太郎(しばた こうたろう)

 早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒。
 岩波書店勤務、フランス留学を経、大手劇団文芸部所属など演劇活動。
 翻訳業界で約40年。(株)DHC 取締役、(株)アイディ代表取締役を経、現在翻訳教育家。
 獨協大学外国語学部・東京女子大学非常勤講師。
 『英文翻訳テクニック』(ちくま新書)など著訳書十数冊。
 演劇・映像・出版・産業各分野で実績のある翻訳実践者。
 翻訳ベンチャー(株)アイディを自社ビルを有する中堅企業に育てた翻訳経営者。
 出版翻訳者を40人以上デビューさせた翻訳教育者。
 アイディ『英文教室』主宰。

 


 

 

関連書籍

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