本日、インドへ出発する。一か月、ゴア州にある大学に滞在して、そこの学生や教員たちと交流することになったのだ。初めてのインドなので、どういう経験になるかまだ見当がつかないが、楽しみにしている。(「8月にインドに行く」と知人たちに伝えたら、皆が「インドは暑いでしょう」と言うのだが、ゴアの最高気温は現在、猛暑の東京より約5度も低いようだ。雨季だが。)
私はゴアでいろいろ見物するつもりだが、特に体験したいのはその言語生活だ。「日本語が唯一の共通語で、その他はすべて外国語だ」という、わかりやすい区別がなされている日本に長年住んでいるので、インドの多様多層な言語状況が興味深い。滞在する予定のC大学の学生たちは、コンカニ語やマラーティー語など、現地の言葉を母語にし、ヒンディー語やポルトガル語もできて、さらに教育は英語で受けているようだ。一か月だけではその複雑な状況をほとんど把握できないだろうが、とりあえず、世界的にも重要性を増しているインドの英語を観察するつもりだ。特に知りたいのは、私にとっての新鮮な表現だけではなく、私のアメリカ英語がインド人にとってどのように聞こえるかということである。時々、観察の成果をこのブログでご報告したいと思う。
8月27日に、研究社から『インド英語のリスニング』(榎木薗鉄也著)が出版される予定。私の旅には間に合わないが、帰国してからすぐに手に入れたい本だ。