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『英文解釈教室』ノート
17


Chapter 8 意味上の主語 B S+動名詞

 

 

8.3.1

 

 

* ポイント *

動名詞を文に読み解く

 

語釈:

satisfy: 納得させる、確信させる
meet: … に応じる、… を満たす

 

検討:

○ satisfy myself:

他動詞+〜self=自動詞化「納得する」

例: kill oneself 自殺する

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

8.3.2

 

 

* ポイント *

of の格を吟味

 

語釈:

uncover: 発見する
inmost: 最も奥の

 

検討:

① man's having uncovered:

形は所有格だが、意味は主格「人が発見したこと」

② the making and using of a horrible weapon:

動名詞は時制を曖昧にする。前後から判断すること。of は目的格。

「恐ろしい兵器を作り使用したこと」

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

8.3.3

 

 

* ポイント *

that は何を指す

 

語釈:

familiar: よく知られた、馴染みのある

 

検討:

○ a child learning:

a child learns と読み解く

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

8.3 例題(1)

 

 

* ポイント *

セミコロンは大きなアンドの意味

 

語釈:

by dint of: 「… の力で」>「… によって」
this: 現今の
generation: 同世代の人々(単複同形)
leisure: 余暇時間
induce 人 to do: 強く勧めて … させる
held > hold: 考える
pausing to consider > pause to consider: 「立ち止まって考える」「考えるために立ち止まる」どちらも可。

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩:

○ induce themselves to believe … :

induce 人 to do は結果を含意する「強く勧めて … させる」。「信じるよう強く勧める」はダメ。結果を含意する動詞+to 不定詞はそう多くないので、出てきたらその場で覚えるのがよい。いくつか例を次に挙げる。

(1) to 不定詞の前後の意外性

I woke to find all this a dream.
目を覚ますと、全て夢だった

(2) to 不定詞の動詞は限れれたもの。learn、find、see、hear、be told など(状態動詞、知覚動詞が主)

He returned home to learn that his daughter had just become engaged.
家に帰ると、娘が婚約したばかりだと分かった

(3) to 不定詞の前に、only や never がくることがある

He raised our expectations only to disappoint them.
彼は我々の期待を膨らませたが、結局失望させることに終った

(4) to 不定詞が to be の形になる場合に多い

My grandfather lived to be ninety.
祖父は90歳まで生きた

(5) 連語。drive 〜 to do、oblige 〜 to do、force 〜 to do、compell 〜 to do、entice 〜 to do、convince 〜 to do など

We persuaded her to go to law school.
我々は彼女を説得して、法科大学院に入学させた


あいまいになりやすい例を一つ。

I wrote to tell him about the incident.

「私は彼にその出来事を知らせるために手紙を書いた」だが、これを「書いて知らせて」としてよいものだろうか。

「書いて知らせた」は二つに取れる。

  i) 相手は知った
 ii) 相手が知ったかどうかは分からない

これは「結果」を含意しない to 不定詞だから ii)。訳としては、i) と取られる恐れがなければ、そのままでよい。恐れがあるならば、訳を変えて「書いて、知らせようとした」とする。

 

 

Chapter 8 意味上の主語 C 名詞構文

 

 

8.4.1

 

 

* ポイント *

読みにくければ和語にしてみる

 

語釈: なし

 

検討:

○ The news of her son's death … :

漢語調「彼の息子の死の知らせは彼女にとって大なる衝撃であった」

和語調「息子が死んだと知らされ、彼女は悲しみに暮れた」

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

8.4.2

 

 

* ポイント *

易しい言葉の意味に注意

 

語釈:

personally: 直接

 

検討:

○ the truth of the proverb:

日本語にする際の脳の変換過程はおおよそ次のよう。

「その諺の真実」でよいかな。いや truth は the がついて可算名詞化されているな。すると「真理」とか「真実」といった抽象的なものでなく、具体化された「事実」だな。「その諺の事実」。これをほぐすと「その諺が事実であること」か。personally は「個人的に」は「全体的に」との対比になっておかしい。「直接」の意味だが、硬い。「身をもって」でどうだろう。

 

訳例:

私は身をもってその諺どおりなのを知った。

 

さらに一歩: なし

 

8.4.3

 

 

* ポイント *

to は方向

 

語釈:

a body of: 一団の

 

検討:

○ a mass refusal to work:

to work は refusal に掛かる形容詞用法。

意味は「… するための(拒否)」でなく、「… することを(拒否)」。

ここでは to 以下が目的でなく、方向(そちらに向かって、そちらに対して)の役割を果たしている。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

8.4.4

 

 

* ポイント *

her は主格か目的格か

 

語釈: なし

 

検討:

○ her protection:

「彼女を守る」のか「彼女が守る」のかは文脈依拠。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

8.4.5

 

 

* ポイント *

of は目的格

 

語釈:

withdrawal: 撤回

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

8.4.6

 

 

* ポイント *

something は単なる「何か」ではない

 

語釈: なし

 

検討:

① the beautiful:

the+形容詞=具体的なもの「美しいもの」

② something:

「何か」としか訳しようがないが、何でもいいとか程度がそこそこ、といった意味合いではない。that 以下で規定されているような「何か」なのだから、重要性が含意される。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

8.4.7

 

 

* ポイント *

名詞句を文に読み解く

 

語釈: なし

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

8.4.8

 

 

* ポイント *

 

 

語釈:

distinguished: 形容詞「顕著な」
compassion: あわれみ

 

検討:

○ are distinguished by their compassion:

distinguished が過去分詞で受身形(識別される)と読めれば、by は行為主。

過去分詞形の形容詞(目立っている)と読めれば by は手段(… の点で)。ここは後者。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

8.4.9

 

 

* ポイント *

be of は性質を示す

 

語釈:

government: 統治
nationality: (1) 国籍 (2) 国家 (3) 国民、のうち (2)

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

8.4.10

 

 

* ポイント *

主語に主格と目的格が同居

 

語釈:

disinterested: 公正無私の

 

検討:

○ The love of the parents for their children:

「子供に対する両親の愛」→「両親が子供を愛すること」

The parents love their children.

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

8.4 例題(1)

 

 

* ポイント *

長い前置詞句 in の並列

 

語釈: なし

sought > seek: 探索する
mastery: 支配、熟達
implement: 道具
strove to > strive to: … するよう努力する

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩:

○ are to be sought:

be to do は、(a) 可能 (b) 義務・命令 (c) 運命 (d) 予定 (e) 意図、の五つの意味がある。

(a) は、受身・否定文で

The ring was not to be found anywhere.
指輪はどこにも見つからなかった。

(b) は、権威が含意

When am I to come?
いつ来たらいいですか。

(c) は、過去時制で

After his accident, he was never to get a chance to play in an actual game.
事故のあと、彼は実戦に出場する機会を二度と得られなかった。

(d) は、公的なものに

We are to meet at seven.
7時に会うことになっている。

(e) は、条件節中で

If you are to succeed in your new job, you must work hard now.
今度の新しい仕事で成功するつもりなら、君は今懸命に働かねばならない。

それぞれ用いられることが多い。

 

8.4 例題(2)

 

 

* ポイント *

動名詞 yielding の働き

 

語釈: なし

part: 当事者
in principle: 大体
yield: 生ずる
prevalent: 行き渡る

 

検討: なし

 

訳例:

親が子供に抱く愛情と子が親に抱く愛情は、幸せを生む大切な要素と考えられている。しかし、現実には、親子の関係は十中八九、双方にとり不幸の原因となっている。本来家庭生活が与えうる基本的満足を与えられないでいることが、現代に広がっている不満の最も奥深い原因の1つである。

 

さらに一歩: なし

 

 

〈著者紹介〉

柴田 耕太郎(しばた こうたろう)

 早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒。
 岩波書店勤務、フランス留学を経、大手劇団文芸部所属など演劇活動。
 翻訳業界で約40年。(株)DHC 取締役、(株)アイディ代表取締役を経、現在翻訳教育家。
 獨協大学外国語学部・東京女子大学非常勤講師。
 『英文翻訳テクニック』(ちくま新書)など著訳書十数冊。
 演劇・映像・出版・産業各分野で実績のある翻訳実践者。
 翻訳ベンチャー(株)アイディを自社ビルを有する中堅企業に育てた翻訳経営者。
 出版翻訳者を40人以上デビューさせた翻訳教育者。
 アイディ『英文教室』主宰。

 


 

 

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