ご愛読ありがとうございます、ようやく半分が終りました。 5文型で構造を説明しきれないところがあり、私の解説にも一貫しない箇所があります。There is 構文、強調構文、受動態は特に判断が難しく、正読のための一応の目安と考えてください。どこまでを補語とするか、下位構造の文型説明も恣意的ですが御寛容のほどを。
* ポイント * know の意味
○ know: understand の理解力に比べ、know は真実・事実の確信に力点がある。
「世界中に知らない」は直訳調。「世界中にいないと確信する」
○ know:
S V O 「熟知している」
例: I know Kyoto.
京都には何回も行ったことがあるし、名所旧跡についても詳しい。
S V O by N 「N の点で知っている」
例: I know him by name.
名前は知っている(会ったことはない)
S V of N 「間接的に知っている」
例: ‘Do you know Mr. Brown?’ ‘No, but I know of him.’
「ブラウンさんをご存知ですか」 「面識はありませんが、うわさは聞いています」
S V about N 「見聞きして知っている」
例: Do you know about him?
彼の件(とかくの評判)について知っていますか。
* ポイント * 語義の選択に注意
provide A with B: A に B を供給する
class: (1) 階級 (2) 種類、のうち (2)
background: (1) 背景 (2) 素養、基礎知識 (3) (教育用語)基礎環境、のうち (2)
old: (1) 昔の (2) 昔からの、のうち (1)
rural: 田舎の
tradition: (1) 口碑 (2) 慣例、流儀
○ tradition: 「口碑」と読めば、カンマは列挙。「慣例」なら、カンマは言い換え。
「あらゆる階級の若者に共通の生活体験を」 →「あらゆる種類の若者に共通の基礎知識を」
○ the common background: class、tradition とともに訳語の選択に悩むところ。 どれでも間違いでない場合、面白いほう、説得できるほうを選ぶのが翻訳のセオリ。
* ポイント * ダッシュ以下は言い換え
multiplication: 掛け算
table: 表
characteristic: 特性
once: (接続詞で)一旦 … すると
○ once: 副詞の場合は、動詞の前で「一度」、文末・文頭で「かつて」
* ポイント * know 〜 by に着目
quite a: かなりの
fill A with B: A を B(感情)で一杯にする
positive: 全くの
loathing: 嫌悪
* ポイント * 挿入節に注意
innocent: 潔白な
この犯罪と無関係だと我々が断言できる人が多数いる。
* ポイント * 挿入節の訳し方を慎重に
locality: 近隣、現場;土地勘
「その土地をよく知っていると聞かされていた人だった」 →「その土地をよく知っているとの人だった」
* ポイント * for は判断の根拠を述べる等位接続詞
excited: … で興奮している
prospect: 期待、予想、見通し
stir: 揺り動かす、あおる
wild: 狂おしい
beloved: 最愛の
assure: 確信させる
proper: 相応な、特有な、個別の
「恋する者にふさわしいと断言されている」 →「恋する者にあって然るべきと断言されている」
* ポイント * 同義語反復
be called on to: … することを要求される
task: 務め
* ポイント * 主部が重い文
taste: 嗜好、鑑識眼
genuinely: 本当に
discriminating: 識別力のある
decide: 判断する
preservation: 保存
increase: 質が強まる
instance: 場合
* ポイント * fail to は二つの意味あり
schoolmaster: (英) 中学校長 (米) 教師
out of: … のうち(of の強調形)
intelligent: 聡明な
sit through: (退屈でも)終りまで見る
night after night: 毎晩
drug: 麻痺させる
have yet to: まだ … ない
fail to: (1) しない (2) できない、のうち (2)
discrimination: 識別力、判断力
「テレビを見ている子がいちばん知恵が進んでいる」 →「テレビを見ている子たちのほうが理解力がある」
* ポイント * saw > see はひとりでに目にはいる
running: 続けて(副詞もしくは形容詞)
caught > catch: 注意を引く、(心・耳を)捉える
「時々同じ海岸地方で」 →「時々同じ海辺で」
* ポイント * human の多義性
quality: 特質、属性
sympathy: 思いやり
(1) 人間への (2) 人間としての (3) 人間的な、のうち (1)。
* ポイント * has to の掛け方
parenthood: 親であること
offer: (1) (他) 提供する (2) (自) 機会が生じる、申し出る、祈りを捧げる、のうち (1)
親となることで、人生が与えうる最大の幸福を手にすることができる。
* ポイント * wish something put(p.p)の変形
wish: できれば … したいと思う(可能性の低さを含意)
* ポイント * which 節内は仮定法
* ポイント * chance の多義性
so far: これまでに
○ chance: 不可算名詞で「偶然」、可算名詞単数で「チャンス」、可算名詞複数で「可能性の多さ」。
* ポイント * should は強くない
open-minded: 偏見のない広い心
○ should: 義務の should。「… すべき」と通例訳すが、実はそれほど強くない。むしろお勧め「… したらどうですか」ぐらい。 義務の助動詞の強さのおおまかな順(二人称の場合)を次に示す。 「明日出ていきなさい」。
* ポイント * 知覚動詞+目的語+原形不定詞
should like to: … したい
* ポイント * 挿入節に注意
look: 目つき
* ポイント * 三段階の文構造
* ポイント * 連関詞に注意
composing: 作曲
find: 思う、分かる
preoccupied: 人の心を奪う
visualize: 視覚化する
involved: 関連した
including: … を含んで
fulfil: 満たす
a natural function: 生来の機能
virtue: (c) 徳目
「インスピレーションの問題まで含めて一般人の立場から作曲に含まれる問題を視覚化しようとする傾向があるが」 →「素人なりにインスピレーションの問題など作曲関連の問題を視覚化しようとする傾向があるが」
○ involve と include いずれも「含む」と訳して通じる場合が多いが、正しく認識していないと誤訳を生む。 involve を分解すると、in- 中に、-volve 回転する、より「巻き込む」が本義。 include は、in- 中に、-clude 閉じる、より「包含する」が本義。 ここも the problems involved, including that of inspiration が、「インスピレーションの問題を含む、含まれた諸問題を」では意味が通じまい。 「インスピレーションの問題など、関連諸問題を」とする。
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