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『英文解釈教室』ノート
22


Chapter 11 修飾語の位置(2) @ M+M . . . H

 

 

11.1.1

 

 

* ポイント *

場面が狭まる

 

語釈: なし

 

検討:

○ In the afternoon, going on the train:

M1(前置詞句)と M2(分詞構文)が副詞的に並列し、主節に掛かる。

注意して見ると、M1 > M2 と場面が狭まっている(朝: 広い時間 > 電車に乗っていて: 具体的な場面)

 

訳例: 略

 

さらに一歩:

○ 枠内の説明補足:

(a) Earnestly は文修飾。

(b) Often と for a while は等しく主節に掛かる。頻度と時間、別種のものが並列。

(c) One day の時間が when I looked into the shop window と時刻に狭まる。同種の M2 で M1 を制限している、ととってもよい。

 

11.1.2

 

 

* ポイント *

時間と頻度の関係

 

語釈:

occasions > occasion: (1) 特定の時 (2) 度合 (3) 出来事、のうち (2)

 

検討:

○ 大枠と小枠:

during her youth が大枠、on one or two occasions が小枠。

広い時間枠のなかでの具体的な場面が起きた回数をひとまとめにしている。

 

訳例: 略

 

さらに一歩:

○ 狭まるか広がるか:

M1+M2 で、場面が狭まるか広がるかは、「参考」にあるように文脈に依拠する。

 

11.1.3

 

 

* ポイント *

副詞+前置詞句

 

語釈: なし

 

検討:

○ 副詞+前置詞句:

大体は場面が狭まる。「副詞で大まかな位置(または大状況)、前置詞句で具体的な場所(または小状況)」を示すことが多い。本文も「ここ」>「地球の表面」と読む。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

11.1.4

 

 

* ポイント *

カンマの意味

 

語釈:

extinguish: 消す
bound: (ad.) 縛られた

 

検討:

○ If the sun were to be … :

ここは現実と無関係の仮定でよいが、if 節中主に一人称・二人称とともに使われると意図・目的になる。

例: You must speak out if we are to remain friends.
友人同士でいたいならはっきり意見を言いたまえ。

 

訳例: 略

 

さらに一歩:

○ in a day or two:

if 節を M1、in a day or two を M2 ととり、M1, M2 S V C とすることもできるが、in a day or two を本文内の小さな m ととり、M, m S V C と考えることもできる。

 

11.1.5

 

 

* ポイント *

whenever をどうとるか

 

語釈:

for some time: しばらくの間
rather: ちょっと、いささか、割と(程度の幅が広い、文脈・感じ方次第)

 

検討:

○ whenever I thought of this:

for some time と並列、
for some time を狭める、
for some time と it gave の間に挿入的に入る。

どうとっても良い。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

11.1.6

 

 

* ポイント *

二つの節が本文を修飾

 

語釈:

unless: … ということでもなければ(=except if)
business: (否定文で)関わり事

 

検討: なし

 

訳例:

ある書物について学識者がなんと言おうと、自分にとって興味がなければ、どうでもいいことなのである。

 

さらに一歩: なし

 

11.1 例題(1)

 

 

* ポイント *

挿入節の処理

 

語釈:

traditionally: (1) 伝統的に > (2) 従来から、のうち (2)
hopeful: 希望を抱く
emptiness: 空虚(感)
era: 時代
rational: 理性のある; 道理にかなった; 合理的な
follow: たどる
psychologically: (1) 心理的に (2) 心理学的に、のうち (1)
must: (1) … に違いない (2) … しなければならない

 

検討:

① hopeful:

-ful は性質、傾向、多量を意味する。

例:
a peaceful animal: 平和を愛する動物
a successful writer: 今成功している作家
a hopeful people: 希望溢れる国民
a fruitful discussion: 実りをもたらす討論

*peaceful、hopeful は上記三つの意味を文脈次第で持つが、successful は「現在」、fruitful は「未来」のことであるのに注意。

② traditional:

「伝統的に」と訳すと違和感ある場合がある。それほど古くなくとも traditional は使われるからだ。

例: traditional bar: 元からあるバー(10年前からでも可能)

③ deep down in our hearts:

副詞句+前置詞句で場面を狭めている「ずっと下 > 心の中」。

逆に場面を広げる「ずっと下 < 心の中に」とも取れそう。訳は「心の奥で」で解釈による違いは出ない。

④ the contrary:

「反証」→「そうでないという証拠」。「そう」は our era does not represents the end of rational life。

⑤ as normal men must:

Nomal men must plan for a better, happier future. と読む。

この must は「ちがいない」「しなければならばい」の中間、必然を示す「… しないではおかない」。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

11.1 例題(2)

 

 

* ポイント *

長い修飾語

 

語釈:

express yourself > express oneself: 意見を述べる
over again: 繰り返し
addressed: 宛てられた

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

 

〈著者紹介〉

柴田 耕太郎(しばた こうたろう)

 早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒。
 岩波書店勤務、フランス留学を経、大手劇団文芸部所属など演劇活動。
 翻訳業界で約40年。(株)DHC 取締役、(株)アイディ代表取締役を経、現在翻訳教育家。
 獨協大学外国語学部・東京女子大学非常勤講師。
 『英文翻訳テクニック』(ちくま新書)など著訳書十数冊。
 演劇・映像・出版・産業各分野で実績のある翻訳実践者。
 翻訳ベンチャー(株)アイディを自社ビルを有する中堅企業に育てた翻訳経営者。
 出版翻訳者を40人以上デビューさせた翻訳教育者。
 アイディ『英文教室』主宰。

 


 

 

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