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『英文解釈教室』ノート
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Chapter 12 比較の一般問題 ① … than [as]+語・句・節

 

 

12.1.1

 

 

* ポイント *

後の文を復元する

 

語釈: なし

 

検討:

○ as ancient:

しつこく書けば、全文は次の如し。

Poetry is as universal as language, and poetry is almost as ancient as language.

 

訳例: 略

 

さらに一歩:

○ as:

最初と最後の as は指示副詞「その分だけ」。どの分だけかと言うと、二番目の as と同じ分(as は前置詞「… と同じ」)。

それで「詩は言語と同じく普遍的」との訳ができる。

 

12.1.2

 

 

* ポイント *

長い目的語

 

語釈: なし

 

検討:

○ read:

目的語(本)を内包した自動詞。

他の例: drink 「(酒を)飲む」(他のものなら目的語を出す。例:drink Coca-Cola)

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

12.1.3

 

 

* ポイント *

共通関係のカンマ

 

語釈: なし

 

検討:

○ the work:

ここでは抽象的な「仕事」でなく、具体的な「成果;作品」ととるのがよいだろう。

 

訳例: 略

 

 

さらに一歩: なし

 

12.1.4

 

 

* ポイント *

spoken words と words printed on paper を比較

 

語釈: なし

 

検討:

① spoken words:

「話されることば」→「口から出ることば」。「話し言葉」は spoken language。

② exciting:

「人を刺激して … させる」。「人を動かす」は少しずれる、「刺激する」ぐらいでどうか。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

12.1.5

 

 

* ポイント *

to 不定詞の比較

 

語釈: なし

 

検討:

○ even 〜 than ― :

「― も悪くないが、それより一層 〜」の意。

「相違点を知ることも大事」だが「類似点を知ることはもっと大事」と言っている。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

12.1.6

 

 

* ポイント *

a great deal は副詞句

 

語釈:

use up: 使い果たす
a great deal: 副詞「ずっと」
level: 平らな床

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

12.1.7

 

 

* ポイント *

it 〜 that

 

語釈: なし

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

12.1.8

 

 

* ポイント *

文頭の長い条件節

 

語釈:

suppose that: =if
wand: 杖
in possession of: … を持って
twice as much money: 二倍の金。段階形容詞 much は「多くの」でなく「… と同量の」。

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

12.1.9

 

 

* ポイント *

when は関係副詞

 

語釈:

intruder: 侵入者

 

検討:

○ victim:

「犠牲者」とすると「死んだ人」を思わせてしまう。ここは intruder ←→ victim で、「侵略する側も、侵略される側同様」と読み取る。

 

訳例: 略

 

さらに一歩:

○ when war is damaging to … :

この前後を一文にすると、

War is as damaging to the intruder as to the victim at the stage of development.

 

12.1.10

 

 

* ポイント *

比較の対象

 

語釈:

attach: 重要性を … に置く

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

12.1.11

 

 

* ポイント *

連語 not 〜 so ― as

 

語釈:

successful: (その時点において)うまくいっている

 

検討:

① For some of us when young:

「我々の中には、若いとき世間的な意味で成功することは、…」と訳すと、「… 重要でない」に掛かるように読めてしまうので、「若いときには」とするのがよいだろう。

② that we should be successful:

この should は主文にある判断のことば important に呼応して出て来たもの(推測や感情を示す)。あえて訳を出せば「… などとは、… だなんて」。

③ try and become:

=try to become

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

12.1.12

 

 

* ポイント *

何と何を何の点で比べるか

 

語釈:

lonely: さみしい、孤独な
abroad: ここでは古義で「戸外で」

 

検討:

○ go abroad among men:

自動詞+副詞+前置詞句=副詞で大状況、前置詞句で小状況の例。

「行く → 戸外に → 具体的には雑踏に」

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

12.1.13

 

 

* ポイント *

三つの if の違い

 

語釈:

chasm: 深い割れ目
plank: 厚板

 

検討: なし

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

12.1.14

 

 

* ポイント *

分かりにくければ、比較の対象を復元してみる

 

語釈:

puzzle out: 考え出す、謎を解く
in time: ついには、いつかは

 

検討:

○ better than:

then「その時」は、前文の内容(時間をかけて一生懸命考え出すこと)。

it は、今文中で問題になっていること。ここでは問題を解くこと。

then の場合と if someone had helped me の場合を、記憶に残りやすさの点で比較している。

 

訳例: 略

 

さらに一歩: なし

 

12.1.15

 

 

* ポイント *

as if の意味

 

語釈:

make oneself at home: 寛ぐ
ceremony: 儀式ばること

 

検討:

○ To make oneself at home, is to act … :

to A is to B の構文「A することは B することである」。to A と to B の因果性・同質性・同時性などを意味する。いわゆる「be to do」の構文と読まないこと。

 

訳例: 略

 

さらに一歩:

○ as if:

=as you would act if you were at home の省略形。

「自分が家にいて寛いでいるとしたら、きっと自分は(そう)振舞うであろうほど、(それぐらい)儀式ばることがほとんどなく …」が直訳。

 

12.1 例題(1)

 

 

* ポイント *

apply to に注意

 

語釈:

apparatus: 器具
opinion: (c) 意見 (u) 世論
unify: 均一にする
on a large scale: 大規模に

 

検討:

① thought and opinion:

硬く訳せば「思想と世論」だが、強すぎると感じれば「考え方や意見」とするも可。

② cheaper:

cheap はふつう「安かろう悪かろう(安っぽい)」だが、ここは「安く済む」。

③ apply to:

自動詞+前置詞で「… にあてはまる」

④ quite as much:

quite は文脈により「かなり」「わりと」。ここは as much を強め「かなりその分だけ」→「ちょうどそれだけ」

⑤ the schools, the press, the cinema and the radio:

the schools と the+可算名詞複数なので、筆者の念頭に具体的にある学校が感じられる。the press は広くは「報道機関」狭くは「新聞・雑誌」

⑥ inevitably:

筆者の判断をあらわし、文修飾。

 

訳例: 略

 

さらに一歩:

① It is, however, a quite inevitable result of modern inventions:

何回も言うが、it は「今文中で問題になっていること」を示す。この語、この句、この節と特定できないことが多々ある。ここも uniformity そのものというより、「uniform すること」。

② more use is made of apparatus:

「より多くの使用が器具に関しなされる」が直訳。

単純な文にすると、
We make use of apparatus more.

 

12.1 例題(2)

 

 

* ポイント *

it 〜 that と it 〜 to に注意

 

語釈:

inartistic: 芸術が分からない
unimaginative: 想像力がない
vision: 展望
docile: 大人しい
self-distrust: 自己不信
slow: … しにくい
give offence: 立腹させる
cf. take offence 立腹する
occur: 心に浮かぶ
of all time: 古今の
put together: 合計して

 

検討: なし

 

訳例:

イングランド人(スコットランド人、ウエールズ人、アイルランド人は違うが)は芸術が分からず想像力が乏しいとしょっちゅう言われるので、当のイングランド人自身がこの非難を信じるようになってきている。イングランド人には展望がなく、精神や心のことより財布のことばかり気に掛けているとのそしりを受けている。イングランド人は控えめで温和な民族なのでめったに口に出そうとしないが、イングランドには古今最大の詩人がいるばかりでなく、他国全部を束にしたよりも数多くの大詩人を生んでいるのである。

 

さらに一歩:

○ inartistic:

in- はラテン語起源の接頭辞。

意味は、不 …、非 …、無 …、欠 … など、場合により別れる。

ラテン系でない語には un- が用いられることが多い。

 

 

〈著者紹介〉

柴田 耕太郎(しばた こうたろう)

 早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒。
 岩波書店勤務、フランス留学を経、大手劇団文芸部所属など演劇活動。
 翻訳業界で約40年。(株)DHC 取締役、(株)アイディ代表取締役を経、現在翻訳教育家。
 獨協大学外国語学部・東京女子大学非常勤講師。
 『英文翻訳テクニック』(ちくま新書)など著訳書十数冊。
 演劇・映像・出版・産業各分野で実績のある翻訳実践者。
 翻訳ベンチャー(株)アイディを自社ビルを有する中堅企業に育てた翻訳経営者。
 出版翻訳者を40人以上デビューさせた翻訳教育者。
 アイディ『英文教室』主宰。

 


 

 

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