英語の「なぜ?」に答える はじめての英語史 コンパニオン・サイト

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『はじめての英語史』の各節から、関連する 「hellog〜英語史ブログ」 記事へのリンク集

はじめに

1 いかにして英語は現在の姿になったのか?―――英語史入門
 1.1 英語史の時代区分

  1.1.1 各時代区分の名称
      - 一般的な英語史の時代区分について
      - 印欧語族の様々な系統図
      - 印欧語族の各語派について補足

  1.1.2 時代区分の恣意性
      - 英語史の時代区分と,その落とし穴について
      - 歴史の「時代区分」について激論!
      - 英語史の時代区分の歴史
      - 個々の時代の区切り目の根拠について
      - アメリカ英語の時代区分
      - 参考までに 日本語史の時代区分

 1.2 資料と媒体
      - 英語史で利用できる「資料」
      - 古音の推定について
      - 比較言語学の「再建」の手法とその問題点について
      - 英語史を記述することについて

 1.3 音声と綴字の変化

  1.3.1 音声の変化

      - 大母音推移
      - 強勢位置

  1.3.2 綴字の変化

      - ルーン文字
      - アルファベットの歴史
      - 古英語の綴字
      - 綴字のヴァリエーション
      - 活版印刷術
      - サミュエル・ジョンソン
      - ノア・ウェブスター
 1.4 文法の変化

      - 印欧語の文法性
      - 古英語の屈折
      - 屈折の水平化
      - ゲルマン語の強勢第1音節の原則
      - 「総合から分析へ」の駆流
 1.5 語彙の変化

      - ラテン語からの借用語
      - 古ノルド語からの借用語
      - フランス語からの借用語
      - インク壺用語
      - 現代英語の新語導入法
      - 短縮という語形成
 1.6 英語の多様性

      - 変種とは?
      - 標準英語とは?
      - 英語の標準化
      - 世界標準変種の英語
      - 英語変種に働いている求心力と遠心力
2 発音と綴字に関する素朴な疑問
 2.1 なぜ *a apple ではなく an apple なのか?――2種類の不定冠詞

  2.1.1 母音連続を避ける傾向?

      - なぜ an apple なのか?
      - 母音の前の the の発音について

  2.1.2 子音の前での n の脱落

      - 前置詞 on における n の脱落

  2.1.3 共時的な説明と通時的な説明

      - 共時態,通時態とは?
 2.2 なぜ名詞は récord なのに動詞は recórd なのか?――「名前動後」の強勢パターン

  2.2.1 名前動後とは

      - 名前動後の単語一覧

  2.2.2 16世紀以来の語彙拡散

      - 名前動後の通時的拡大

  2.2.3 名前動後の拡大の背景

      - 名前動後の起源と拡大

  2.2.4 新しい強勢パターンの介入

      - Germanic Stress Rule と Romance Stress Rule

  2.2.5 現在は通過地点

      - 名前動後化の未来
 2.3 なぜ often の t を発音する人がいるのか?――発音と綴字の関係

  2.3.1 綴字発音

      - 綴字発音

  2.3.2 often の起源と発達

      - often の歴史

  2.3.3 今の変化は昔の変化

 2.4 なぜ five に対して fifth なのか?――古英語の発音規則

  2.4.1 five の語形こそが説明を要する

      - 長母音の短化

  2.4.2 有声音に挟まれると子音が有声化する規則

      - 英語史における無声摩擦音の有声化

  2.4.3 third の音位転換

      - 音位転換とは
      - third の音位転換について
      - その他の音位転換の例

  2.4.4 first, second の補充法

      - first, second の語源
 2.5 なぜ name は「ナメ」ではなく「ネイム」と発音されるのか?――音変化とマジック e

  2.5.1 <e> の役割

      - 現代英語の綴字 <e> の役割
      - magic <e> の歴史

  2.5.2 ナマからネイムへ

      - 発音区別符(号) (diacritical mark)

  2.5.3 運用変更による切り抜け

      - 二重字 (digraph) による運用

  2.5.4 綴字の保守性

      - 綴字と発音はロープでつながれた2艘のボート
      - 書き言葉の保守的な性格
      - 綴字改革の歴史
 2.6 なぜ debt, doubt には発音しない <b> があるのか?――ルネサンス期の見栄

  2.6.1 語源的綴字

      - 語源的綴字の例

  2.6.2 非語源的綴字?

      - island の s

  2.6.3 フランス語における語源的綴字

      - 語源的綴字に関する英仏語の関係

3 語形に関する素朴な疑問
 3.1 なぜ3単現に -s を付けるのか?――屈折の歴史的性格

  3.1.1 共時的・形式的な説明

      - 3単現の -s の生成文法による分析

  3.1.2 共時的・機能的な説明

  3.1.3 通時的な説明

      - 通時的な説明
      - 3単現の -s の問題とは何か
      - 「なぜ3単現に -s を付けるのか? ――変種という視点から」(連載『現代英語を英語史の視点から考える』の第2回)
 3.2 なぜ *foots, *childs ではなく feet, children なのか?――規則と不規則 (1)

  3.2.1 規則複数 -s の起源

      - 名詞複数形の歴史の概要

  3.2.2 child の複数形が children となるわけ

      - なぜ children となるのか?
      - child と children の語幹母音の長さの違い
      - その他の -en 複数
      - 2重複数

  3.2.3 foot の複数形はなぜ feet か

      - なぜ feet となるのか?
      - 英語のウムラウト (i-mutation)

  3.2.4 高頻度語と不規則複数

      - 高頻度語の妙な振る舞い
 3.3 sometimes の -s 語尾は何を表わすのか?――古英語の格の痕跡

  3.3.1 古英語の属格

      - 現代の英単語に残る属格の残滓の例

  3.3.2 古英語の対格

      - 現代の英単語に残る属格の残滓の例
 3.4 なぜ不規則動詞があるのか?――規則と不規則 (2)

  3.4.1 不規則動詞の規則化

      - 不規則動詞の規則化の歴史
      - 規則化のスピードとスケジュール

  3.4.2 過去形のヴァリエーション

      - 第一過去形と第二過去形
      - drink--drank--drunk と win--won--won
      - 近代英語期の強変化動詞過去形の揺れ
      -
      -
      - 現代英語動詞活用の3つの分類法

  3.4.3 set -- set -- set

      - 無変化活用の動詞
      -

  3.4.4 なぜ go の過去形が went になるのか?

      - なぜ go の過去形が went になるのか?
      - 補充法についての考察
 3.5 なぜ -ly を付けると副詞になるのか?――形容詞と副詞の関係

  3.5.1 -ly は副詞接辞か?

  3.5.2 -e の衰退の一波万波

  3.5.3 単純副詞


4 統語に関する素朴な疑問
 4.1 なぜ未来を表わすのに will を用いるのか?――未来時制の発達

  4.1.1 時・条件の副詞節では未来のことでも will を用いない

  4.1.2 英語に未来時制はなかった

  4.1.3 英語の未来時制の発達

 4.2 なぜ If I were a bird となるのか?――仮定法の衰退と残存

  4.2.1 be 動詞の歴史

  4.2.2 仮定法は直説法とは別物と考える

  4.2.3 仮定法現在と should

 4.3 なぜ英語には主語が必要なのか?――語順の固定化 (1)

  4.3.1 非人称構文

  4.3.2 非人称構文から人称構文へ

  4.3.3 現代英語に残る非人称構文

 4.4 なぜ *I you love ではなく I love you なのか?――語順の固定化 (2)

  4.4.1 世界の言語の基本語准

  4.4.2 古英語から中英語への語順の発達過程

  4.4.3 属格名詞の前置と of の発達

  4.4.4 なぜ英語人名の順序は「名+姓」なのか?

 4.5 なぜ May the Queen live long! はこの語順なのか?――祈願の may の発達

  4.5.1 近代英語期の祈願の may の発達

  4.5.2 古英語・中英語における祈願の may の萌芽

  4.5.3 語用標識としての may


5 語彙と意味に関する素朴な疑問
 5.1 なぜ Help me! とは叫ぶが Aid me! とは叫ばないのか?――英語語彙の階層性 (1)

  5.1.1 日本語語彙の階層

  5.1.2 英語語彙の階層

  5.1.3 逆転の構造

 5.2 なぜ Assist me! とはなおさら叫ばないのか?――英語語彙の階層性 (2)

  5.2.1 英語語彙の3層構造

  5.2.2 日本語語彙の3層構造

  5.2.3 3層ピラミッド構造の比喩

 5.3 なぜ1つの単語に様々な意味があるのか?――同音異義と多義

  5.3.1 同音異義衝突

  5.3.2 though と they の同音異義衝突の例

  5.3.3 同○異△語

 5.4 なぜ単語の意味が昔と今で違うのか?――単語の意味変化の日常性

  5.4.1 意味変化の日常性と類型

  5.4.2 deer の周辺の体系的な意味変化

  5.4.3 意味借用

 5.5 英語の新語はどのように作られるのか?――混成語の流行

  5.5.1 現代の新語の作り方

  5.5.2 借用

  5.5.3 複合と派生

  5.5.4 混成

  5.5.5 頭字語


6 方言と社会に関する素朴な疑問
 6.1 なぜアメリカ英語では r をそり舌で発音するのか?―― r の発音と移民史

  6.1.1 イギリスにおける r

  6.1.2 アメリカにおける r

  6.1.3 イギリスからアメリカへ渡った移民の出身地

  6.1.4 「間大西洋変種」の r

 6.2 アメリカ英語はイギリス英語よりも「新しい」のか?―― colonial lag の虚実

  6.2.1 アメリカ英語のステレオタイプ

  6.2.2 「アメリカ英語=革新的」神話の打破

  6.2.3 「アメリカ英語=保守的」神話の打破

  6.2.4 英米さの類型論と均衡の取れた見方

  6.2.5 言語において保守的とは何か

 6.3 なぜ黒人英語は標準英語と異なっているのか?――英語変種と偏見

  6.3.1 AAVE の起源

  6.3.2 AAVE の特徴

  6.3.3 黒人英語はさらに異なっていくのか?――黒人英語の合流仮説と分岐仮説

  6.3.4 AAVE の3単現の -s

 6.4 なぜ船・国名を she で受けるのか?――英語におけるジェンダー問題 (1)

  6.4.1 現代英語の例

  6.4.2 歴史的背景

  6.4.3 20世紀中の現象

 6.5 なぜ単数の they が使われるようになってきたのか?――英語におけるジェンダー問題 (2)

  6.5.1 3人称単数共性代名詞を求めて

  6.5.2 実は古くからあった単数の they

  6.5.3 規範的な he の人工性


付録
  英語史年表
  読書案内

おわりに―――なぜ英語史を学ぶのか?

参考文献

索引


正誤表

正誤表のPDFはこちら




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