ボビンさんの祖国ネパールでは、今も内乱が続いている。平和の重みを肌で感じているボビンさんの歌からは、平和を願う強い気持ちが伝わってくる。しかし、ボビンさんのうったえる「平和」は、いわゆる「世界平和」とは少し違うものなのだという。
「世界平和を、って言っても、それは、たぶん無理。でも一人ひとりが平和になれば、自然に世界も平和になるものだと思ってる。だから、自分の音をとおして、たとえば『気持ちよかった』って言ってくれる人がいて、その瞬間が平和だったら、それでいいかな、と思う。それで結果的にいろんなところに影響があればそれはそれでいい」
「音って、形も限界もなんにもない。祖先からもらったこの体から出てくる音っていうのは、自分のものでもなければ、誰のものでもないと思っている。だから、いろんな人がその音でつながっていって、『気持ちいい』って言ってくれたら、それでいいかな」 (M)
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