過去の連載

私の語学スタイル

第 9 回
言葉や文化が違っても、音は変わらない

009

Style6
自分のなかに平和を

 ボビンさんの祖国ネパールでは、今も内乱が続いている。平和の重みを肌で感じているボビンさんの歌からは、平和を願う強い気持ちが伝わってくる。しかし、ボビンさんのうったえる「平和」は、いわゆる「世界平和」とは少し違うものなのだという。
「世界平和を、って言っても、それは、たぶん無理。でも一人ひとりが平和になれば、自然に世界も平和になるものだと思ってる。だから、自分の音をとおして、たとえば『気持ちよかった』って言ってくれる人がいて、その瞬間が平和だったら、それでいいかな、と思う。それで結果的にいろんなところに影響があればそれはそれでいい」
「音って、形も限界もなんにもない。祖先からもらったこの体から出てくる音っていうのは、自分のものでもなければ、誰のものでもないと思っている。だから、いろんな人がその音でつながっていって、『気持ちいい』って言ってくれたら、それでいいかな」 (M)

  

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関連紹介

  • ■ ボビンさんオフィシャル
    ページ
    http://slowburning.seesaa.net/
  • ■ ボビンさん 1st アルバム
     

    Rainbow Vibration
     
    フジロックや RISING SUN などに出演してきた bobin の、ソロ名義では初となるフルアルバム(2007)。キャンドルの灯火を人生になぞらえた “SLOW BURN­ING” をはじめ、ライブで演奏され音源化の要望が絶えなかった名曲を多数収録している。
  • ■ bobin and the mantra
    最新アルバム
     

    Songs of Love
     
    ネパール人と日本人の混合 4 人組、bobin and the mantra の 3 作目。ネパールやインドの民族楽器を使用した“ワールド”でオーガニックな楽曲を披露する。和やかなアンサンブルは優しくポジティヴなメッセージを発し、聴く者を心地良いどこかへと誘っていく。
 

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